美少女ロボット計画
イスラム教(以下イスラーム)は他の宗教よりも戒律に厳しく禁欲主義的で、クルアーンという聖典の他、ハディース、シャリーア(イスラム法)よって神の教えだけでなく、イスラム教徒(ムスリムと呼ばれる)ムスリムの実生活上の宗教や日常に関する様々な事柄を規定しており、その範囲は個人の信条や日常生活のみならず、政治のあり方にまで及んでいます。
ムスリムは少なくとも建前の上ではクルアーンやシャリーアの定めるところにより、日常生活においてイスラームの教えにとって望ましいとされる行為を課され、イスラームの教えにのっとった規制を遵守することになっています。教義の根幹として掲げられる五行はその代表的なものでありますが、これらは社会に公正を実現し、ムスリム同士が相互に扶助し、生活において品行を保ち、欲望を抑制して、イスラームの教えにのっとってあるべき社会の秩序を実現させようとするものです。
さらにアルカイダやイスラム国、タリバンといったイスラム過激派という世界でも類を見ない厄介者を抱える宗教でもあります。
彼らの行いに対し、神(アッラーフ)が「それはダメだ」「罪の無い人を殺してはいけない」と言われたら彼らは本当に懺悔するのだろうか?無論、彼らは地獄に落ちるだろう。
預言者ムハンマドは天使ジブリールよりアラビア語による神の言葉を聞き、アッラーの他に神なしの信条のもと、聖地メッカのカアバ神殿の多神だった複数の偶像を破壊して、全知全能唯一絶対である、すべてを超越するアッラーフだけを残してアッラーフを唯一絶対の神としました。
とくにイスラーム教国では同性愛やイスラームの教えに背く行為を固く禁じているうえ、エロが厳しく制限されているし、サウジアラビアやイランでは女性が家族以外に肌を見せてはいけないという厳格な制限の下、美少女ロボットは顔を出す事が許されるのがやっとかどうかといった所です。
イスラームの六信五行
六信
神(アッラー)
天使(マラーイカ)
啓典(クトゥブ)
使徒(ルスル)
来世(アーヒラ)
定命(カダル)
五信
信仰告白(シャハーダ)
礼拝(サラー)
喜捨(ザカート)
断食(サウム)
巡礼(ハッジ)
シャリーアは、コーランと預言者ムハンマドの言行(スンナあるいはスンニ)を法源とする法律。1000年以上の運用実績がある。ローマ法を起源としないイスラム世界独自のものです。シャリーアはクルアーンと預言者ムハンマドの言行を法源とし、イスラム法学者が法解釈を行う権限を持ち、カリフが独断で法解釈をすることはできないとされる。預言者ムハンマドの言行録はハディースとよばれ預言者の言行に虚偽が混ざらぬように、情報源(出典)が必ず明記されます。
シャリーアは民法、刑法、訴訟法、行政法、支配者論、国家論、国際法(スィヤル)、戦争法にまでおよぶ幅広いものです。シャリーアのうち主にイスラム教の信仰に関わる部分をイバーダート(儀礼的規範)、世俗的生活に関わる部分をムアーマラート(法的規範)と分類します。イバーダートは神と人間の関係を規定した垂直的な規範、ムアーマラートは社会における人間同士の関係を規定した水平的な規範と位置づけられます。 また、イスラム共同体(ウンマ)は、シャリーアの理念の地上的表現としての意味を持つとされます。
シャリーアが六法全書と国際法を合わせたような性格を持つようになったのは、預言者ムハンマド自身が軍の指揮官であり国家元首であったことに由来します。
イスラム教と科学
主要なものとしては進化論の否定であり、現在でも多くのイスラーム諸国で進化論の主張は禁止されています。
クルアーンの記述を科学的に正しいものだとする主張なされ、これも批判の対象となっています。クルアーンに限らず、イスラームの世界観そのものを科学に結びつける試みもなされています。
無論すべてのムスリムが進化論を否定していたり、クルアーンを一字一句信奉しているわけではないものの、現在のところイスラーム諸国では保守的な宗教理解が科学の発展を阻害している側面があります。
それ故に、とりわけ美少女ロボットを始めとした人型ロボットはイスラム社会に容易に受け入れられるものではないと思います。
クルアーンには、人間や動物の起源として、神による創造説が主張されています。現在もこれに基づき、イスラム圏の学校教育では、進化論を支持する教育・言論は禁じられていることが多いです。進化論を否定するムスリムも存在しています。啓典を絶対視する信仰を理由とした反進化論は、米国の原理主義キリスト教徒においてもみられます。(創造科学、インテリジェント・デザイン)
結論
美少女ロボットはサウジアラビアやイランで『顔だけ』は出す事が許されるのか?
ロボットだから現実の女と接する(に対する)それとは違う解釈がなされるのか?
美少女ロボット、サイボーグ化した人間の頭脳(魂)を移植された美少女ロボットはアッラーフやムハンマドを超える存在になります。
あとはロボットに神の言葉を教えるだけで、それまでのイスラーム社会の価値観はいとも簡単に変化します。そう、仏教の如来(ほとけ様)や菩薩のように清らかな心を持つのです。これからはロボットが神様になる時代で、アッラーフに匹敵するロボットは世界を覆い尽くすように溢れかえります。
これで一神教は完全否定され、偶像崇拝の禁止も時代遅れなものになります。
ただ、アッラーフやムハンマド、そしてイスラームを始めとした宗教の教えを学ぶ事は決して無駄なことではないのです。故に決してイスラームやアッラーフを蔑ろにしている訳ではありません。