美少女ロボット計画2017 第11章 宗教から学ぶ美少女ロボット計画@ユダヤ教編

美少女ロボット計画

何故ユダヤ教を先にしたのかと言うと、キリスト教の元となった宗教でもあり歴史が古いからです。内容も旧約聖書に準拠しています。

ユダヤ教イスラム教、キリスト教は共に『アブラハムの宗教』と呼ばれています。

ユダヤ教は、古代の中近東で始まった唯一神ヤハウェ(יהוה)を神とし、選民思想やメシア(救世主)信仰などを特色とするユダヤ人の民族宗教です。

ユダヤ教聖典はタナハと呼ばれるもので、これはキリスト教の『旧約聖書』と同じ書物です。ただし、成立状況が異なるので、キリスト教とは書物の配列が異なる。イスラム教でも『モーセ五書』は『クルアーン』に次いで重要視されます。ユダヤ教では、この他にタルムードをはじめとしたラビ文学も重視します。

ユダヤ教は信仰、教義そのもの以上に、その前提としての行為・行動の実践と学究を重視し、キリスト教、特にルター主義とは違います。その為にやるべき事が多く、本当の意味でユダヤ教徒になるには他の宗教よりも時間がかかります。

 

ユダヤ教では、改宗前の宗教に関係なく、「地上の全ての民が、聖なるものに近づくことができる、救いを得ることができる」、と考えていて「改宗者を愛せ」という考え方は、次のようなことばにもみることができます。

寄留者(ゲール)を愛しなさい:あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである (ミツワー、典拠は申命記10:19)

 

すなわち、血縁よりも教徒としての行動が重要視されることも多い。非ユダヤ人も神の下僕となり、神との契約を守るならユダヤ教徒になることができるとされます。ユダヤ人が神の祭司であるのに対し、非ユダヤ人は労役に服するという差別性があります。

 

ユダヤ教の教え

ユダヤ教徒はタルムードと呼ばれる教典に従って行動すると知られているが、これはラビ的ユダヤ教徒に限られます。タルムードは2世紀頃からユダヤ人の間で幾たびも議論の末に改良を重ねられてきた生活および思想の基礎であり、家族やユダヤ人同士でタルムードの内容について討議する事もあります。

 

教育

ユダヤ教に於いて最も特徴のある分野は教育でユダヤ教徒は教育こそが身を守る手段と考え、国を守るには兵隊を生み出すよりも子供によい教育を受けさせるべきとされています。そのため一般大衆のほとんどが文盲だった紀元前からユダヤ人の共同体では授業料が無料の公立学校が存在していました。平均的なユダヤ教徒は非常に教育熱心で、多くの親は子供をよい学校に行かせるためには借金をすることも当然と考えています。家庭では特に父親の存在が重要で、先導して子供に勉強、タルムードなどを教え、子供を立派なユダヤ人に育てたものは永遠の魂を得ると信じられています。また子供が13歳に達するとバル・ミツワー(成人式)の儀式が行われ完全に大人と同様と扱われます。

 

死生観

一般的な宗教に見られる「死後の世界」というものは存在しない。最後の審判の時にすべての魂が復活し、現世で善行(貧者の救済など)を成し遂げた者は永遠の魂を手に入れ、悪行を重ねた者は地獄に落ちると考えられています。

 

労働

労働は神の行った行為のひとつであるため、神聖な行為と考えられています。そして、安息日と呼ばれる休日を週1回は必ず行うべきであり、安息日の間は労働はしてはならず、機械に触れてもいけない。自分自身を見つめ、自分と対話したり、家族と対話したりします。

人間は創造主の代わりに労働をする存在として作られたとされ、 労働により得た賃金や物質は一部を創造主に捧げなければなりません。

 

性行為

ユダヤ教では性衝動や性行為は自然なもので、必要悪と見なすことは無いです。 夫婦の性行為はそれを捻じ曲げることがむしろ罪であるとされます。 また、快楽を伴わない性交は罪とされます。但し妊娠・出産を重視する教義のために、保守的な派閥の一部には、自慰行為を悪と見做す意見が存在します。